コンバージェント・オーディオ・テクノロジー


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JL-5 Signature 真空管ステレオパワーアンプ

標準価格 ¥2,800,000(税別)

コンバージェント・オーディオ・テクノロジーの管球式ステレオパワーアンプ JL-5 Signatureは出力管に強力なKT-120を4本づつ使用し、三極管接続ながらも片チャンネル100Wのパワーを得ています。サイズ的には同社のパワーアンプ群の中で最も小さく、出力も控えめです。が、音質的には限定品を除けば「過去1、2を争うものに仕上がった」と、設計者で社長のケン・スティーブンスは申しています。また日本に導入されるモデルは、2013年発表のオリジナルモデルを改良したシグネチャー(別名アモルファス)・バージョンとなります。

真空管アンプのスペシャリストと呼ばれるコンバージェント・オーディオ・テクノロジーの技術開発の歴史について、JL-5 Signatureが開発される以前のトピックより少しだけご紹介しておきましょう。コンバージェント・オーディオ・テクノロジーの真空管パワーアンプ開発は、2011年に発表したThe Statementにおいてその頂点を迎えました。ケン・スティーブンスは、当初このアンプを発売するつもりはありませんでした。と言うのもこのアンプは、8パラプッシュプルのモノラルアンプJL-3をベースに、コスト的要因から二の足を踏んでいた様々な素材や新しいデバイスを試しつつ、自らが理想とする音へともっと接近する事ができるものか確かめてみたい、とする実験的モデルだったからです。「最高と言えるグレート・アンプを実現する事は、ひとつだけのグレート・アイデアによって達成できるものではなく、たくさんのグレート・アイデアをつぎ込む事によって初めて成し遂げられるのだ」との信念を持つケン・スティーブンスは、この実験を見事成功させるに至ります。「コンシューマ用途においてドライブ不能なスピーカーなど無い」と言わしめるほどのアンプを完成させたわけです。その後、この評判を聞きつけ購入を希望するお客様が出てしまったがために、結果としてこの実験的アンプはThe Statementとして製品化される事となります。がしかし、良心的な価格を維持しようと努力しつづけてきたケン・スティーブンスにとって、この実験的モデルの価格は心情的に受け入れがたい領域に達しようとしておりました。

一方で、「コンバージェント・オーディオ・テクノロジーの技術を持ってすれば、もっと少ない真空管構成でも、またパワーは小さくても、抜群の音質を持つ真空管アンプができるはずだ」と言う声が、最初のパワーアンプJL-1の発表当時から寄せられていました。「真空管こそが音楽的な素子である」との確信を元に、「真空管アンプとしては」といった但し書きなど無縁とも云える、強力な真空管アンプのみを作り続けてきたケン・スティーブンスです。もちろん彼もその期待の声をよく理解していました。ですから、周囲がイメージしている「ベイビー・キャット」すら、ホーンスピーカーの様な高能率スピーカーに限定されたレベルではなく、通常のスピーカーこそ朗々と鳴らしきるほどのパワーを持たせたい、と長年考えていたはずなのです。その構想は、The Statementで確立したKT-120の応用ノウハウが解決へ導くことになります。JL-5 Signatureは8Ω負荷でも100Wという一般的には充分なパワー、そしてThe Statement譲りの高音質を実現するに至ったのです。そして同じく確立したもうひとつの技術であるオートバイアスコントロールは、バイアス調整の懸念からリスナーを解放しました。

ケン・スティーブンスは「決して作りっぱなしにしない」設計者として知られています。量産が開始された後でもその製品の試聴を繰り返します。改良の決定は、必ず過去の製品との比較試聴においてその方向性が正しいことを確認した上で初めて下されます。一時の印象にとらわれることが無い様に心掛けつつ、コンバージェント・オーディオ・テクノロジーの製品は常に進化を続けてきたのです。JL-5 Signatureの特徴には20年前に発表したJL-1とまったく同じ表現が数多く使われているのですが、それはとりもなおさず設計に対する基本姿勢が正しかったことを示しています。JL-5 Signatureは明らかに同社の製品のなかで過去最も扱いやすいアンプといえます。多くのグレートアイデア、幾多のスモールアイデアが積み重なって進化を遂げてきたコンバージェント・オーディオ・テクノロジーの世界。JL-5 Signatureを通じ、多くの皆さまが身近に感じてくださるでありましょう。

電源: 電源トランスは磁界を封じ込めるためニッケルメッキを施したスチール製ケースに収められています。ACラインからのノイズ流入を遮断する機構のトランスが使用されていますが、外付けのパワーコンディショナーより効果的で、音質に影響を与えることもありません。DC供給にはゼロフィードバックのMOSFETを採用し、4段カスケード接続として無類のダイナミック・コントラストと解像度、現実的なサウンド・ステージがもたらされます。真空管を長持ちさせるため、電源を入れてからフィラメントに対して電圧を除々にかけていく機構によって、真空管の寿命を飛躍的に延ばしています。

回路: 出力管にはKT-120五極管を左右各4本使用し三極管接続しています。五極管回路につきものの「パティション・ノイズ」やノイズの変調による「グレイン」を追放し自然なトーンの音楽を奏でます。ほとんどの真空管アンプでは出力トランスが高音の周波数特性を制限するため、多量のネガティブ・フィードバックで広帯域特性を得ていますが、JL-5のトランスはアンプ自身より遥かに高周波特性が優れています。またそれが真空管アンプの障害となる複雑な負荷に対して、非常に安定的な動作をもたらします。約7dBという低いフィードバックと、各段のインピーダンスを入念に整えた設計の音質は揺るぎがなく、高フィードバックの場合にもたらされる刺々しさとも無縁です。

シグネチャーバージョン: 現在多く使用されているグレイン・オリエンテッド・シリコン・スチール・コアよりも12分の1以下のヒステリシスを誇るアモルファス・コア・トランスを採用し、類まれなる透明感を得ています。基板にはミリタリーグレードよりさらにロスの少ない、エアロスペースグレードのものを採用。コンデンサーは特別に確保した「ブラックゲート」を採用しています。

シャーシ: 小型化により美しい黄金分割のフォルムが実現できました。鏡面仕上げのステンレス天板は、ほとんどメインテナンスフリーで光沢を保ちつづけます。シャーシーは小型化したものの、大型機と同じ肉厚のスチールを継承し、剛性をいっそう高めました。低周波共振の追放により、引き締まった骨太な低域を獲得しています。天板の下には防振シートを敷き、振動の機械的エネルギーが電気的ノイズに変化しないよう配慮しています。防磁ケースに収めた出力トランスは、甘く生き生きとしたサウンドを生み出す樺材合板のベースに載せ、加えて全体を高純度のエポキシで固定しています。さらに充分な弾力性を持った樹脂製の足で、床の振動を遮断するよう対処しています。

定格:

出力 100W/8Ω 100W/4Ω
周波数特性 1Hz70kHz+0,-3.0dB)
ゲイン 26dB(8Ω)
感度 1.41V(8Ω)
S/N比 96dB以上以上
出力帯域幅 20Hz30kHz
使用真空管 出力管:KT120 4本/ch
外形寸法 31((幅))×20((高))×50((奥))cm
重量 43kg

改良のため予告なく変更することがあります。


SL-1 Renaissance プリアンプ

標準価格 ¥2,000,000(税別)


SL-1 Legendで採用された新しい回路レイアウトと長年に渡って優秀性が証明されている従来型部品とで構成された管球式プリアンプです。もちろんMC用トランスも内蔵されております。

初代SL-1から続くケン・スティーブンスのアンプ造りのスピリットは、質実剛健なこの製品にこそ良く受け継がれているというべきでしょう。多くの場面において、SL-1 Legendと同等のパフォーマンスを発揮します。


※詳細スペックにつきましては未発表となっております。

改良のため予告なく変更することがあります。


SL-1 Legend プリアンプ

標準価格 ¥3,300,000(税別)


社長ケン・スチーブンスがコストを度外視し、高い完成度を誇ったSL-1 Ultimate MK2をベースに再設計を行いました。これにより、究極的とも言えるプリアンプがここに実現したと言えましょう。

ベースモデルであるSL-1 Ultimate MK2の基本回路を活かしてレイアウトを見直しつつ、 新規にテフロンPCBやカスタムオーダーのブラックゲートを初めとした高品質な稀少パーツをふんだんに投入しております。 加えて、筐体についてもリファインが施されており、アルミとスチールの複合構造を採用しました。

この度のリファインを切欠にして、かねてからのユーザーの声にお応えする形で、ボリュームステップの増加も行っており、 従来の24ステップからほぼ倍増の44ステップへと改良が図られつつ、左右独立構成となりました。

フォノ回路については、SL-1 Ultimate MK2と同様に全体のほぼ半分を占めておりますが、 SL-1 Legendでは、ローアウトプットMCカートリッジへの対応を図るため、定評あるジェンセン製のトランスを標準装備しております。

音楽性の高さにおいて、「球か?石か?」と言った議論を超越し、多くの国で史上最高のプリアンプとの評価を頂いております。


※詳細スペックにつきましては未発表となっております。

改良のため予告なく変更することがあります。

 


JL-2 Signature 真空管パワーアンプ

標準価格 ¥3,300,000(税別)


同社が最初のモノラルパワーアンプJL-1を発売したのは、名作の誉れ高い初代プリアンプSL-1の発表から10年後となる1995年のことでした。実のところ、このプリアンプの名声にふさわしいパワーアンプの開発は大変な困難を極めたのです。その困難を乗り越え開発されたJL-1は、世界中で再び賞賛を受ける事となります。

そしてその7年後にJL-1の回路を1つの筺体へと凝縮した、このJL-2 Signatureが発表されます。するとその人気たるや、かのSL-1をも凌ぐものとなるのです。このJL-2 Signatureでは、SL-1 Legendの開発成果を踏まえ、好結果をもたらしたパーツを多数投入することによって、さらなる音質向上を図りました。なお出力は、クラスAで 100W(8Ω)を誇っています。


※詳細スペックにつきましては未発表となっております。

改良のため予告なく変更することがあります。


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