コンバージェント・オーディオ・テクノロジー

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| SL-1 Ultimate MK2 | JL-2 |


【生産完了製品】 本製品は既に完売致しております。

SL-1 Ultimate MK2 プリアンプ

標準価格 ¥1,500,000(税別)

1985年に誕生した米国コンバージェント・オーディオ・テクノロジーのSL-1シリーズ・プリアンプは、SL-1SL-1レファレンス、SL-1lレファレンスMk2と進化し、1991年秋に発表したSL-1シグネチャーで一つの頂点を迎えました。同社はこの間このプリアンプのみを生産してきましたが、もはや改良の余地が無い程までに洗練された回路から得られるサウンドは、米国のハイエンド・シーンで不動の地位を獲得し、ステレオファイル誌はSL-1lシグネチャーを1993年度のプロダクト・オブ・イヤーに選定しました。コンバージェント・オーディオ・テクノロジー社ほどの小さなメーカーの製品が、この名誉ある賞をうけるのは異例で、このことからもSL-1lシリーズの人気の高さがうかがわれます。その後SL-1lシグネチャーは電源回路や筐体に全面的改良を受けSL-1シグネチャーMk2へと発展し、そのサウンドはまた一つの新しい高みに到達しましたが、オーディオ回路には基本的変更を受けませんでした。

しかしながら前回、同社社長で設計者であるケネス・スチーブンスはとうとう「最後の聖域」というべき部分に踏み込む決断をしました。彼にとって12AU7という真空管、特にかってのテレフンケンU7の音楽性の高さには特別の思い入れがあります。ただ現在流通しているU7には音の良さとノイズの低さが両立するものが少ないという問題が一方でありました。それでも彼はあえてライン回路にU7を使用し、長所をいかしデザインで欠点をカバーする道を選び、実際にSL-1シグネチャーMk2のノイズは真空管アンプとしてはかなり低いレベルに抑えられております。ところが今回彼が自分自身に課したタスクはこの「真空管アンプとしては」という但し書きをも無くすることでした。そのため彼はU7にかえてフォノ回路にすでに採用していた6922を特殊な形でライン回路にも使用すべく回路を変更しました。結果としてMk3Mk2に比べ最大20Bもノイズを低減することに成功し、純管球式では世界最高レベルの静粛性を獲得しました。幸運なことに音楽性は少しも損なわれなかったばかりか、この変更はSL-1の純粋、透明でいきいきとした表現力を一層際立たせるものとなったのです。結果に満足したスチーブンスはさらなる回路の最適化を図るため、パターンを全面的に書き直しました。もちろん今回も注意を隅々まで行き届かせ納得のいく結果を得るため、コンピューター任せにせず手書きする道を選びました。究極のオーディオシステムの構築は、このプリアンプから始まります。

電源: 電源部はプリアンプ本体から独立させたセパレート構成で、ハム・ノイズの発生源であるトランスの磁界を封じむ設計となっています。整流と変圧はこの外部電源内で行われプリアンプ本体には、純粋、清浄なDC電流が供給されます。真空管フィラメントへの電源供給は3系統が独立し完全定電圧化されており、フィラメント管のクロストークによるダイナミック・コンプレッションを防止しています。これらの供給電源はノイズフィルターもされています。電源をいれてからもフィラメントには徐々に電圧がかかる機構を採用し、真空管の寿命を大幅に延ばしています。4段カスケード構造の電源回路は、19個のノンフィードバック・レギュレターと30個以上のコンデンサーにより構成されています。類を見ない躍動感、現実的なサウンド・ステージ、そして音楽性はこの電源からもたらされます。ACラインからの電磁ノイズを遮断する機構のトランスが使用されていますが、音質を損なうこともなく市販の高価な電源清浄器と比べても効果的です。

回路: オーディオ回路は純粋に真空管で構成され倍音成分が自然で荒立ちの少ない音楽を奏でます。フォノアンプは雑音が非常に少なく高いゲインをもち、MMMC(高出力型)どちらのカートリッジにも対応します。おそらく現在最速のプリアンプですが、しばしば速度と錯覚される高音のとげとげしさもここにはありません。このスピードはたとえ接続ケーブルを長く延ばしたとしても保持されます。いかなるプリアンプより低いオープンループ歪のため、無理のない描写と信じ難いレベルの解像度を示します。ネガティブ・フィードバックは低く設定されており、高フィードバック・デザインに見られる硬質感もありませんが、フォーカスは正しく保たれています。出力インピーダンスのマッチングがとれ美しく澄んだ中高音が得られるよう配慮しています。

シャーシ: 電磁波対策の特殊コーティングを施した頑丈なスチール製シャーシがハムや電波干渉から回路を守ります。内部にはダンプ材による防振対策が施され内部振動による変調の発生を防ぐとともに、大型のインシュレーターにより外部からの振動もシャットアウトしています。

品質: 音の透明性に優れたハードワイヤリング、固有共振に強く音楽性に優れたプリント基盤、双方の利点を兼ね備えるべく低損失素材の回路基盤はあえて注意深く手書きされたものです。バランスとボリュームは、ソリッド・シルバー接点のミニタリー・グレード・ロータリースイッチに正確な抵抗が配線されています。コンデンサーは市販最高級品より数倍低損失の自社製コンデンサーを各所に使用、極めて色付けの少ない音を実現しています。最大の解像度を得るとともに、回路のばらつきを最低限に抑えるため、抵抗も音質が優れ精度が高いものを吟味し全般にわたって採用しています。配線はすべて最高級のワイヤー、ハンダは電気特性の最も優れた銀ハンダ、ジャック類はロディウム・メッキ、スイッチは特注のハーメチック・シールされたものを使用しています。

その他:電源を入れてから90秒と電源を切ったときの自動ミュート、全面パネルのミュートスイッチ、二系統のメインアウトなどの便利な機構を備えています。全面パネルのレコード/ノーマルスイッチは、ノーマルの位置にあるときは電源を切ったテープデッキの非線形負荷を防止し、レコードの位置にあるときには忠実度の高い録音を保証する厳密な構造です。MCカートリッジ用のロードピンプラグが添付されており、音楽を聴きながらでも負荷をたやすく変更することが出来ます。

定格:(ライン/フォノ)

ライン入力 2系統
フォノ入力 1系統
プリ出力 2系統
その他 テープ入出力、フォノ・ロードピン端子
ゲイン 26dB(ライン)/47dB(フォノ)
ゲイン・トラッキング 0.05dB/0.05dB(ライン/フォノ)
周波数特性 0.1Hz600kHz+0,-3.0dB/ライン)/20Hz20kHz±0.1dB/フォノ)
全高調波歪率 0.0005%以下(ライン)/0.001%以下(フォノ)、1V)
スルーレート 15Vrms(ライン)/10Vrms(フォノ)
最大出力 50Vrms(ライン)/50Vrms(フォノ)
最大許容入力 100Vrms(ライン)/250mVrms(フォノ)、1kHz
/N比 112dBA以上、2V入力(ライン)/96dBA以上、10mV入力(フォノ)
チャンネルセパレーション 90dBA以上、1V入力(ライン)/90dBA以上、10mV入力(フォノ)
入力インピーダンス 50kΩ、20pf(ライン)/47.5kΩ、180pf(フォノ)
出力インピーダンス 100Ω
最大ロード 4000pf以下、5kΩ以上/4000pf以下、10kΩ以上
最大消費電力 80W100V50/60Hz)
使用真空管  6922 6本、12AX7 4本
外形寸法(本体/電源)cm 48()×13()×31(奥行)/15()×10()×31(奥行)
重量 29kg(含電源)

改良のため予告なく変更することがあります。


【生産完了製品】 本製品は既に完売致しております。

JL-2 真空管パワーアンプ

標準価格 ¥2,500,000(税別)

1994年に発表されたモノラルパワーアンプJL-1は、コンバージェント・オーディオ・テクノロジー社として最初のパワーアンプでありましたが、期待にたがわぬ性能と完成度を有し、「世界最高の管球式パワーアンプ」と呼ばれ今日まで参りました。ただ幅41 cm、奥行き69 cmの筐体が2台というそのサイズは、少なからぬオーディオファイルにとって導入を躊躇させるものであったかもしれません。

真空管アンプといえども現代の低能率スピーカーを充分ドライブするにはA100W程度のパワーが必要と考えるケン・スチーブンスは、各方面よりのパワーダウンを伴うダウンサイジングの要求には耳を貸さず、JL-1ペアの増幅回路をそのまま一つの筐体に搭載する道を選びました。JL-1発表より3年、その間のマテリアルの進歩はこの構想を可能にしましたが、彼はさらに研究に4年を費やしステレオ化による音質への干渉を排除するに止まらずより一層の音質向上を図りました。そしてほとんどの面でJL-1ペアを超えるアンプを完成させました。

電源: 電源トランスは磁界を封じ込めるためニッケルメッキを施したスチール製ケースにおさめられています。ACラインからのノイズ流入を遮断する機構のトランスが使用されていますが、外付けの電源清浄器より効果的で音質に影響を与えることもありません。DC供給にはゼロフィードバックのMOSFETを採用、4段カスケード接続とし無類のダイアンミック・コントラストと透明感、現実的なサウンド・ステージがもたらされます。真空管を長持ちさせるため、電源をいれてからフィラメントに電圧を除々にかける機構はSL-1と同様です。

回路: 出力管には6550五極管を左右各8本使用し三極管接続しています。五極管回路につきものの「パティション・ノイズ」やノイズの変調による「グレイン」を追放し自然なトーンの音楽を奏でます。ほとんどの真空管アンプでは出力トランスが高音の周波数特性を制限するため、多量のネガティブ・フィードバックで広帯域特性を得ていますが、JL-2のトランスはアンプ自身より遥かに高周波特性がよくそれが真空管アンプの障害となる複雑な負荷に対してこのアンプをたいへん安定的にしています。約7dBという低いフィードバックと、各段のインピーダンスを入念に整えたデザインの音質は揺るぎがなく、高フィードバックの場合にもたらされる刺々しさとも無縁です。

シャーシ: シャーシーは肉厚のスチール製でかなりの重量をもちますが、内部にさらに数本の補強材を溶接し一層の強度増大と低周波共振の追放を図っています。天板の下には防振シートを敷き、振動の機械的エネルギーが電気的ノイズに変化しないよう配慮しています。出力トランスの巻線はポリプロピレン樹脂でシールされており、コアのギャップはエポキシ樹脂で満たされています。このトランスを防磁のケースに収め、他の木材に比べ甘く生き生きとしたサウンドを生み出す樺材合板のベースに載せ、さらに全体を高純度のエポキシで固定しています。床の振動の遮断に対しても充分な弾力性をもつ樹脂製の足で対処しています。

その他: 鏡面仕上げのステンレス天板は、ほとんどメインテナンスフリーで光沢を保ちます。バイアス調整はパネル上の液晶表示で確認しながら簡単に行えます。

定格:

出力 100W 8Ω、クラスA(ソプテック6550装着時)
周波数特性 Hz65kHz+0,-3.0dB)
ゲイン 30.6dB(8Ω)
感度 835mV(8Ω)
/N比 90dBA以上
出力帯域幅 20Hz30kHz
ダンピングファクター 10
使用真空管 Sovtek 6550 16本、Sovtek 6922 2本、12AU7 2本、12AX7 2
外形寸法 47()×27()×69(奥行)cm
重量 81.5kg

改良のため予告なく変更することがあります。


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