BC acoustique

ACTシリーズ概要


 ACTシリーズに共通するツィーターは10年の研究開発の後に発表されたものでBC100と呼ばれます。古典的なドーム・ツィーターと比べて、BC100はよりクリアーで色付けが無く高能率の高域をもたらします。周波数特性は50Hzまで伸びており、SACDDVDオーディオといったハイディフィニッションソースの再生にも理想的です。また、BC100は音楽や映画のダイナミズムを少しのロスも歪もなく再生させることができます。新設計のホーンによる正確な位相のため、完全にコヒーレントのステレオ効果が得られます。高感度(98B/1W/1m)のため過熱の問題も生じないので、音質は音量レベルの如何にかかわらず一定です。

 スピーカーの音質がリスニング・ルームによって影響を受ける以上に、キャビネットの内部構造は音質を変化させます。技術的にいえば「共鳴」は1秒までキャビネットに残響として留まる、ある周波数の増幅(およそ20B)で引き起こされます。それらの周波数はオリジナルの音にかぶさり音質を悪化させます。通常この問題の解決策は大量の吸音材(ロックウール)を使用することですが、特定のものだけでなくすべての周波数が対象となり、共鳴への実質効果は限られます。BC acoustiqueの実験室によって行われた研究で、同社は問題の源を特定し正確にそれらを打ち消す解決策を発見し、その成果はサイズにかかわらず全てのACTラインに生かされています。より古典的な方法と対照的に、BC acoustiqueの発見した新しい原則は他のスピーカーメーカーにはほとんど、また品質改善のためには全く使用されていないものです。

 通常、スピーカー内部のエネルギーが最大になる周波数はキャビネットの高さに関連します。効率的にこれらの問題を含む周波数を打ち消すために、ACTスピーカーは高い精度でそれらの周波数を吸収するレゾネーターを装備しています。このテクニックの長所は高性能(約40Bの減衰)かつ高精度(オクターブのおよそ1/48)で効果が得られることです。ACTシリーズの大型モデル(ACT3ACT4)には2つ目のレゾネーターを装備し高さの三次モードと奥行きの一次モードを打ち消すのに使用しています。

 キャビネットの幅から生じる問題を含む周波数を打ち消すためと、ミッドレンジ・ドライバーの後部に生じる逆波が引き起こす問題に対処するため、ACTスピーカーはデフューザーを使用しています。それらのパネルはダンプ材がより早く効率的に吸収するよう定在波を分散させます。

 キャビネットの奥行きに関連した定在波を打ち消すために、ACTスピーカーの内部には不平行なパネルを使用しています。それらの位置はエネルギーモードをできるだけ拡散し特定のゾーンに集中させ、ダンプ材により早く効率的に吸収させるよう慎重に決定されています。


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